カレン・バラドは、『Meeting The Universe Halfway』という本を出した。バラドは、私と宇宙とは「あいだ」で出会うのだという。内面世界と外部世界とのあいだで生成する現実は、その世界と出会う私の文脈に依存する。言い換えれば、観測エージェントが持つ文脈に応じた現実が生成されるのだ。これを、エージェンシャル・リアリズムと言う。バラドは、人間の内面世界に中心をおいたヒューマニズムを超える可能性をここに見出し、ポスト・ヒューマニズムを提唱し、近代の前提を超える可能性を開いている。 近代社会の単位は「個」である。肉体に属性を貼り付け、物質の所有権を貼り付け、その集合体として社会をデザインしてきたのだ。その背景に、主体と客体の分離がある。
カレン・バラドは、『Meeting The Universe Halfway』という本を出した。バラドは、私と宇宙とは「あいだ」で出会うのだという。内面世界と外部世界とのあいだで生成する現実は、その世界と出会う私の文脈に依存する。言い換えれば、観測エージェントが持つ文脈に応じた現実が生成されるのだ。これを、エージェンシャル・リアリズムと言う。バラドは、人間の内面世界に中心をおいたヒューマニズムを超える可能性をここに見出し、ポスト・ヒューマニズムを提唱し、近代の前提を超える可能性を開いている。 近代社会の単位は「個」である。肉体に属性を貼り付け、物質の所有権を貼り付け、その集合体として社会をデザインしてきたのだ。その背景に、主体と客体の分離がある。
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