西葛西出版の中村慎太郎です。
君Jの発売日と、皆さまの元に発送する日程が、決まりましたのでご連絡いたします。
7月25日に校了し、8月5日に西葛西出版に届く予定となっております。
順次発送しますので、皆様のもとに届くのは8月6~9日頃になるのではないかと思います。
君Jの製作は非常に難航しておりまして、発売まで非常に長い時間がかかってしまったことを心よりお詫びいたします。
製作時間がかかった理由としては、純粋に執筆難度が高く、どうしても原稿を完成させることが出来なかったということにつきます。つまり著者の問題です。書き上がったあとも、編集者と相談しながら詰めていったのですが、この工程についても非常に時間がかかりました。
何がどう難しいのかというのは、この本のメインプロットは「おじさんが苦しみながら歩いている」というもので、それだけだとあまり面白い印象になりません。
なので、適度なファンタジー、適度な食レポ、適度なうんちくを散りばめていくことで、読みやすさを担保させていったのですが、このバランスが非常に難しく、書いては直し、書いては直しを繰り返すことになりました。
結果として文章の濃度や、熱の入り方、サッカーとの向き合い方については、満足のいく出来栄えまで到達しました。
文字数としては18万字あるので、一般の書籍2冊分です。印刷費がかなりかかりそうで見積もりを見るのが怖いのですが、西葛西出版を代表する作品として自信を持ってリリースをしようと思っています。
Jリーグにおける「地域密着」という理念と真っ正面から向き合った紀行文として、唯一無二の大作に仕上がったと思っています。ここまで辿り着けたのは、先行販売にご参加したいただき、度重なる発売延期にもかかわらずお待ちいただいた皆様がいたおかげです。心より感謝を申し上げます。
この作品を皮切りとして、現在6点の書籍刊行を予定しています。どんな書籍ができるのかは順次発表していきますが、サッカー本よりも他のジャンルの本が中心となっています。
これらの書籍が旅立つころには、西葛西出版も出版社としてようやく形になるというところでしょうか。
続編についてですが、9~11月に、君J2の取材もする予定です。すなわち、鹿島から水戸、水戸からいわき、いわきから福島まで足を伸ばします。総歩行距離は君Jの1作目とあわせて500kmを超えると思います。
刊行については、今回できたノウハウを使えば、半年以内に出せるのではないかと思います。
君J3、君J4では、仙台、女川、八戸、青森、札幌(もしかしたら山形も経由するかも)へと向かいますが、これは2026年に歩く予定です。
現在もJリーグは厳しい状況です。
「税リーグ」という言葉をキーワードにしたYouTube動画は、1万から20万回も再生されることがあります。広告費を稼ぐことができるので、日々アンチJリーグの動画は増えています。Jリーグには税金を使う価値がない、税金を食い物にして金稼ぎをするなというのが動画の趣旨です。
言うまでもなく、この話は間違っています。サッカーは、興行ビジネスをしているショーという側面も確かにあります。一方で、地域貢献をしていく公の存在であり、地域と二人三脚で進んでいく存在でもあります。
私はJリーグの公共性、公益性を信じています。
『君がJリーグを認めるまで、僕は歩くのをやめない』
この掲げたテーマを、生涯を掛けて追求していこうと思います。
お送りするまで今しばらくお待ちいただけると幸いです。
中村慎太郎